住戸01 暮らしに合わせて
「暮らしに合う」プラン
最初にホームページでプランを見た時は、気になった住戸が地下の住戸で、何となくデメリットが多いかと思っていました。でも、よくよく間取りを見ると、自分たちの生活に合っているような気になり、まず話を聞いてみようと思いました。「自分たちの生活に合う」と思った点は三つあり、一つ目が、プライベートの空間と、お客さんの入る空間が分かれていること。リース教室やお菓子教室など自宅で何かやりたいと思っていたからです。当時は子どもがいなかったので子ども部屋がないのも問題なかったですね。二つ目は、フラットなこと。以前戸建てにも住んでいましたが、室内の行き来に、階段があるのがいやでした。三つ目は、リビングとダイニングが分かれているところ。寛ぐところと、ご飯を食べるところがちゃんと分かれているプランがよかったです。
素材は妥協しない
内装の素材は妥協しませんでした。床はヘリンボーン(※ツイードのコートやジャケットによく使われている山と谷の連続する柄のようにフローリングを貼ること。矢羽貼りともいう。) にしたいと思っていましたし、スチールサッシの割りや形も何度も打ち合わせしました。玄関からドライエリアまで長さのある壁があるので、本実仕上げ(※コンクリートを打つ際の型枠に杉板を使用し、杉板の模様をコンクリートに写す仕上げ)にして、長さを強調するようにしました。ドライエリアから入る光の感じも大事にしましたよ。家具や収納については、後工事にしてもらい、自分たちで造作しました。ドライエリアは、大谷石(※宇都宮北西部の大谷一帯で採れる石材。耐火性に優れ加工がしやすいため、建物の外装・内装材として幅広く利用されている。)の床に植栽を自分でアレンジしてみました。設計中はいろいろ迷ってしまい、決めきれなかった部分があるので、住み始めてから決めていくことにしました。今後もいろいろとやってみたいですね。
シンプルな照明の光があたたかいキッチン
コンクリートの打設時の穴をいかして壁にも小物をかざって
日の動きに合わせたリズム
快適です。主人は「住んでいくうちに、より住みよくなってきた」と言っていますよ。地下は、室温が一定なので、夏場涼しく、冬は暖かくて過ごしやすいです。子供が生まれてからも、住みやすいと感じています。寝室のそばに水廻りがあるのが便利です。来客があれば寝室側を閉めれば済みます。家全体をキレイにするのは大変ですけど、半分だけで済むんです。思っていたよりも日が入りますね。朝日がパーッと入ってきますし、午後は西から日が入って、気持ちいいです。日の動きに合わせた生活リズムになってきた気がします。ドライエリアが広いので、洗濯物も余裕で乾かせますし、風も抜けていきます。
暮らしの変化
大きく変わったのは、家に人が来ることが多くなったこと。もともとお菓子作り、リース教室、ホームパーティを家でやりたいと考えていましたが、それが出来るようになりました。他の組合員の方々も我が家に集まってくれることが多いんですよ。お母さん同士でリース作り、お菓子作り、忘年会と、交流は多いです。一つ上のお子さんがいらっしゃる組合員さんから、おさがりでお洋服を頂いたり、椅子を貸してもらったりしています。休みの日も、家に居ることが多くなりました。家でゆっくりしています。あと、今まで以上に家具に手を出し始めました。特に小物とかですね。この空間に合いそうなので、戦前の食器棚とか、ちょっと古い要素を足しています。
杉板の模様の壁がダイニングから外のドライエリアまで連続し、広がりのある空間に。
すっきりとした寝室。壁が少なく広がりのある空間。
ドライエリアからの光が差し込むLDK