住戸01 子どもがいるけれど、子どもがいない感じ
参加のきっかけ
以前住んでいた家が手狭になって家探しを始めましたね。2人の子どもが大きくなったので、広いところを探していました。この物件は、世田谷図書館も近いし、何より静かな環境が気に入って参加を決めました。
子どもがいない感じの空間
子どもがいるけれど、子どもがいない感じの空間にしたいと思いましたね。子ども部屋が散らかっていても、リビングはそう見えないように。だから、リビングが一番重要な場所だと考えて設計を進めました。素材は、コンクリートが良かったので、四面(床・両側の壁・天井)を全部、打ち放しにしました。子ども部屋は床をコルクにして、リビングと完全に分けるようにしました。実際に住んでみると、まず、静かですね。コンクリートの打ち放しは寒いと言われていましたが、そんなことはないですね。うちは結露も特にありません。
壁には木の模様を
リビングでは、階段部分の壁の検討に時間をかけましたね。切り方や穴の開け方などいろいろ提案してもらいましたが、最終的には斜めに模様を入れました。木の模様にしたいと希望したら、斜めの杉板本実型枠仕上げ(※コンクリートを打つ際の型枠に杉板を使用し、杉板の模様をコンクリートに写す仕上げ。)にしてくれました。陽がたくさん入るように、元々は階段の端まで壁だったのですが、ギリギリまで削って小さくしてもらったので明るい空間になりましたね。
統一感のある空間ができた
階段の木の模様と合わせて、サッシも木にしたので、リビングは全体的な統一感が出たと思います。コンクリートでつくった壁付のベンチ兼テレビ台もシンプルで、木とよく合っていると思います。ガラスのテーブルは、キッチンと一体でつくったので、脚も片方だけですっきりとしていて、椅子の見え方も気に入っています。
子どもとの暮らしの変化
子ども部屋は、扉はつけずにカーテンだけつけています。将来的に、間仕切りできるような仕様にしましたが、今はまだ必要ないと思っています。子どもにとっては圧倒的に生活しやすくなったと思いますね。子どもも「前の家より良いね。すっごく。空だって見える。」と言っています。公園が目の前で、同じ建物に住んでいるお子さんのいないご家庭でも面倒をみてくれるのもありがたいですね。
屋上でつながるご近所
屋上があるので、最初は、家庭菜園をやれたらなんてイメージもしていましたが、普段から子どもが上がって遊んでいます。夏には、子ども用のプールを置きました。住んでいる他の住戸の子どもたちも全員入っていましたよ。お父さんはお父さん同士で、いつの間にかビアガーデンにしていましたね(笑)。
北向きのリビング。北側が公園なので、抜けが大きい
一番時間をかけた壁の仕上げ。
杉板の型枠仕上げで木の風合いに
大きな開口部に、双子のお子様も笑顔が溢れる
休みの日には、屋上でテーブルを広げて家族で団らん