コラム | archinet コーポラティブハウス

2023.12.12

潜在能力

さる方から、自分の考え方を決めたような本を一冊あげて下さい、というお題をいただきました。
皆さんはいかがでしょうか?
自分は、アマルティア・セン「不平等の再検討 潜在能力と自由」になります。
よりよく生きる、という人それぞれの価値観と選択肢の多様性を尊重し、それを実現するには権利や財を提供するだけでなく、個々の潜在能力を育む社会にしていこう、という議論です。
所得とか一律の価値観で測る、自己責任で済ます、結果の平等を求める、という従来の発想を越え、自由、公正とは、いった概念を明確に教えてくれます。
自分の取り組んでいることの社会的な意義を自問するときにも、基本の軸になります。

コーポラティブハウスも、人それぞれの多様な暮らし方を叶えるように、建築家とともに各組合員の住まいづくりの潜在能力を育む試み、と言えるでしょうか。
今週末、恒例のコーポラティブセミナーを開催いたします。
みなさんのよりよい暮らしのために、潜在能力を育む機会になれば、と思います。
ぜひご参加下さい

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