コラム | archinet コーポラティブハウス

2023.9.12

感覚過敏

豪華マンションほど高齢者は外出を控えるそうです。
理由の一つは、エレベーターに高級感を醸し出すように黒系のカーペットが敷かれ、これを高齢者は無意識に「穴」と認知して避けるためです。
また感覚過敏の方々は、賑やかで明るい広場に長くいると気分が悪くなり、パニックにも陥ります。
そこでセンサリールームという静かで光を抑えた個室を用意して、十数分過ごして落ち着きを取り戻す試みもなされています。

誰しも高齢になりますし三割ほどの人が感覚過敏を自覚しているのですから、住空間や都市空間は、無意識でも滞りなく動け、落ち着きを取り戻す場があちこちに織り込まれている必要があるのでは、と考えさせられます。


来る9月16日(土)、18日(月・祝)に恒例のコーポラティブハウス説明会を開催いたします。
優れた建築家が構成した空間には、のびやかで明るいだけでなく、無意識に好ましい行動を促し、落ち着きを取り戻す場が組み込まれていることをお確かめいただければ幸いです。

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