こころをかたちに vol.3

「こんな暮らしをしたい」という思いは、どのようにインフィルに反映されるのでしょうか?
そんな様子を、あるコーポラティブハウスにお住まいの皆さんから、実際の空間に照らし合わせながら語っていただきました。
皆さんの住まいづくりのご参考になれば幸いです。


こころをかたちに

土間のある住まい

きっかけ

Q:「こちらで暮らそうと思われたきっかけは?」

A:「前は練馬に住んでいて、銀座に通うので通勤が大変だった。通うのにいい場所だと狭くて高いのに、このプロジェクトは広くとれた。」

Q:「コーポラティブハウスにされた理由は?」

A:「それまでに新しくマンションを買った人に見せてもらったけれど、申し訳ないけれどあんまりうらやましくなかった。選べるのは床、壁など限られる。自由にできるのが良い。リノベーションもあるね、とは思っていた。たまたま石神井公園のプロジェクトのチラシが駅に貼ってあったのに気付いた。学生のときにコーポラティブハウスのことを習っていたことも思い出した。アーキネットのコーポラティブハウスの見学会にも何度か行って、いいなと感じた。」

方針


設計期間中に何でもまとめたノート。

Q:「住まいづくりでは何が鍵になりましたか?」

A:「ノートをつくった。仕事で打ち合わせしたつもりでも、意図が合わなかったりするので。最初に夫婦で話をして、言葉を書きつけ、イメージは雑誌とかを見て写真を切り抜いてノートに貼っていった。建築家の川辺さんと話をするときに、持っていって打ち合わせの内容も足していった。」

Q:「住まいづくりのポイントは?」

A:「犬を飼おうと思った。前が緑道なので散歩にいい。ノートでも最初には必ず犬がいる。それで玄関から緑道まで抜ける土間を、廊下や部屋よりも大事にした。」「(仕上がりとしては)新築の建売やマンションのように、新品で軽すぎるのはイヤだった。」

Q:「ノートからプランへ、どのように形になっていきましたか?」

A:「最初のプランでは土間の位置に階段があった。2回目の打ち合わせで、階段を別の位置にして土間にする話になった。」「ロフトについては、夫は書斎がほしい、私は個室にこもられないように、PCを隅に置かれるとごちゃごちゃするのがいやなので、と話をしたら、(設計の)川辺さんが階段の下にロフトをつくる提案をしてくれた。ロフトの下は、カーテンを回せば一個の空間になる。ゲストが眠る場所になるし、ふだんは畳でごろごろできる。」「完全な個室はトイレ、寝室、風呂だけにしている。うちだけ階段をずらしたけれど、良かった。」

Q:「打ち合わせは、どのように進みましたか?」

A:「月1回ぐらい打ち合わせした。最後のころは出産で里帰りしたが、造作家具の図面を送ってもらって赤ペンを入れたりしてやりとりした。」

Q:「地階リビングの住み心地はいかがですか?」

A:「川辺さんと打ち合わせしていて、地下だから湿気が抜けるように、というアドバイスをもらって風が抜けるようにした。実際、風通しはいい。前にお好み焼きパーティをやったが、両側の窓を開けたら、朝はにおいも残っていなかった。引っ越してきたのは9月だが、夏はやっぱり涼しかった。冬はすっごく暖かかった。床暖房だけで他に暖房をつけなくても過ごせた。サッシがいいやつ(木枠、ペアガラス)でよかった。吹き抜けなので心配したけれど、暖かくて良かった。」


工夫@土間

Q:「土間のある暮らしはいかがですか?」

A:「土間がすごく良かった。ベビーカーも折りたたまずにそのまま入ってこれる。友だちも来たとき、ベビーカーが五台縦列でも置けた。天気が悪い日でも、子どもも遊べる。入ってきて、奥が明るいのがいい感じ。天井は(地階を高くとった分)一階は低いので、奥が抜けて明るいのがよけいにいい効果を上げている。」

工夫A水まわり


リビングとキッチン、
水廻りが連続するので、
いつも子供と一緒。

Q:「家事はやりやすいですか?」

A:「洗面所とキッチンをくっつけたので、上下に移動せずにすむ。子どもが小さいのでずっと地下に居られる。洗面ボウルは二人立てるので朝都合はいいし、その横の台では洗濯物がそのまま畳める。」「お風呂はブルーに塗って、雰囲気を変えてみた。お風呂から青空も見える。」「キッチンはコンクリートでつくった。パントリーが見えないように、曲がって奥に場所をとった。キッチンに立ち上がりもとったので、リビングから見られなくていい。」


工夫B居室

Q:「お部屋はどんな構成にしましたか?」

A:「子どもの部屋も想定して、カーテンレールだけ回している。土間とつながっている。『頭のいい子が育つ家』じゃないけれど、一体の方がいいと思う。寝室とトイレは同じ階にした。ねぼけて階段を下りるのは心配なので。すごく静かなので本当に良く眠れる。玄関をあけていても静か。」

落ち着く場所

場所


1Fの南側テラスから。
緑が切り取られて落ち着ける。

Q:「この場所を選ばれたのは?」

A:「転勤で初めて東京に来た10年前に、ここの近所のアパートに住んでいた。当時から緑道がある暮らしに憧れていたし、静かなところに落ち着いて住みたかったので即決した」


プラン

Q:「メゾネットの空間構成はいかがですか?」

A:「メゾネットは扉がなくても室内を仕切れるので、ライフスタイルに合わせて変化させることも出来て住みやすい。地下については周囲からも「地下に住むの?」と心配されるほど暗いイメージを持たれていて、若干不安もあったが、住んでみると採光や治水がしっかりしていて問題なかった。地下にも2箇所テラスがあるため、気持ちよく風が抜け、日差しもリビングの中央まで差し込んでくるので満足している」


方針


和室。ドライエリアがあるので、
地下でも風通しは良好。

Q:「住まいづくりのポイントは?」

A:「大きく3つ。
1. お風呂に大きな窓があること。平日の疲れを、休日に朝風呂でゆっくり新聞を読みながら癒したかった。マンションではできないことなので、こだわりたかった。
  2. 寝っころがれる畳のある空間がとれること。来客時の宿泊スペースにもなる。川辺さんからの提案で、下がり壁にして、窓の位置を下げ、落ち着いた雰囲気になった。
3. 極力、扉や仕切りをなくすこと。もともと自分一人で住むのでプライバシーはいらない。仕切られて家を小さくするのではなく、広く感じられるようにしたかった。散らかしてもいいキッチンや納戸を仕切って見えなくし、あとは全部オープンにした」

Q:「内装については?」  

A:「壁・床等の色使いは極力シンプルにして、後から家具などで足していこうと思っている。床は、犬を飼っているので汚れや劣化も楽しめるよう、粗い木目にしてもらった。暮らしていく中で、味が出てくればいい」

Q:「実際にお暮しになってからの印象は?」

A:「期待通り。緑道の景色がいいのは予想以上。自分のためだけに作った空間のはずなのに、遊びに来た人も「落ち着く」と言ってくれる。勝手に寝ていったり、馴染んでくつろいでくれるのが嬉しい」 「張り切って部屋を作り込みすぎず、ベースをシンプルにしておいて良かった。こだわって家具やモノを置いていくと、次々に色が足されてまとまりのない空間になったかもしれない」


工夫


お気に入りのウォールハンガー

Q:「浴室、洗面、キッチン、トイレと一列に配置されていますね?」

A:「水回りをまとめてすっきりしたかった。統一感を出しながら雰囲気を変えたかったので、同じ材質で、異なる印象を持つタイルを採用した」

Q:「寝室の工夫は?」

A:「仕切り感を出すために、通路部分から少し床面を下げている。地階の天高を目いっぱいとった分、1階は天井が低くなっていて落ち着く」


薪ストーブのある暮らし

きっかけ

Q:「このプロジェクトに決められた経緯は?」

A:「まず土地を見に来た。緑道から見て立地が一番の決め手になった。滅多にないと思った。大手ディベロッパーのモデルルームをいろいろ見たが、思うような間取りができなかった。」

プラン

Q:「空間構成については?」

A:「ロフトが家の途中にあるレイアウトが斬新で印象に残った。メゾネットで緑道側にも開けている3階にリビングを、どーんととれるのが良い。

方針

Q:「住まいづくりはどのように進めましたか?」

A:「川辺さんがいろいろ出してくれた提案を、ディスカッションしながら形にした。月1回ぐらい、面と向かって打ち合わせたのだけで7~8回。こだわったのは一点だけ、お風呂が緑道につながるように。マンションだと北側で暗いというのがいやだった。」

Q:「素材選びでは?」

A:「やっぱり木。無垢材で素材感を大事にしたかった。フローリングを探し始めたとき、無垢材だと床暖房が使えない。そこで床暖房をやめて薪ストーブにした。とっても暖かい。みんなで集まったときに、ピザも焼けるし、煮物も出来る。」「木の枠のサッシはいいなと思っていた。聞いたら意外にバリエーションがあって、ちょうど良いものが選べた。手すりも木にしている。」

Q:「間取りのポイントは?」

A:「上のフロアはあまり区切らず、大きな空間に。壁もコンクリート打ち放しのまま、なるべく残して。せっかくこんなにキレイに仕上がっているので。」

工夫@リビング


火のぬくもりが暖かい薪ストーブ。

Q:「リビングでの暮らし、特に薪ストーブの使い心地はいかがですか?」

A:「リビングは広くしてもらった、あまり家具も置かずに使っている。結局、床がすごくいい。薪ストーブの意義が大きい。この前に寄っていってゴロゴロしている。」「薪はネットで買える。でも運ぶのが大変。30sが、一冬で3ターンある。薪を選ぶのも楽しみ。山桜は香りを楽しめる。ナラはすごく固いので長時間持つ、といった感じ。薪ストーブは、屋根の躯体にトンネルを空けて煙突をつけるのが必要。この仕組みでしか出来ないので良かった。」「ロフトはまだあんまり上がってはいない。夏になれば、風も通るのでゴロゴロするのに使うだろう。」


工夫Aキッチン


天井高の低い部分を利用し、
引き出しは二列。収納量は豊富。

Q:「キッチンの工夫は?」

A:「二人とも料理をするので広く使えるようにした。カウンターも長くとり、蛇口も二つ。カウンターの上は総ステンレス。ホシザキの業務用キッチンをイメージした。食器棚は立ち位置の後ろ、腰より低いところに、木で引出しをつくりこんでもらった。一番お金がかかったかな。」


お気に入りのソファで寛ぐ

場所

Q:「この場所に決められた背景は?」

A:「けっこう探した。一回マンションを買って、上海に異動したときに売却し、上海からホームページをみていた。コーポラティブで自由に設計するところに魅力を感じていた。駒沢公園を中心に考えていて、歩いて行けるところを探していた。都立大に暮らしていて、駒沢公園には良く行っていた。ここは緑道が前で、緑が多いところだし、価格的にもちょうどよかった。」

プラン

Q:「どんな空間構成を望まれていましたか?」

A:「LDKをできるだけ広くとれる。寝るところは寝るだけ、リビングは一番時間を過ごすところなので広めに。メゾネットでも2フロアならリビングを広くとれる。気に入ったソファをずっと持っているが、2つ入る部屋はなかなか借りられなかった。前のマンションではソファを置いたら身動きできなかった。ソファはお気に入り のもので、幅は2m、前後も長い。引っ越し屋さんはいつも大変、今回は緑道から吊って入れた。」

方針

Q:「住まいづくりに当たって大事にされたことは?」

A:「まず窓を大きくとりたかった。そしてリビング、ダイニングを余裕のあるスペースにしたい。キッチンからできるだけ見渡せるように。仕切りがない、壁がほとんどないように。」

工夫@勾配天井


勾配天井は、子供の遊び場。
絵本や人形が並ぶ子供部屋。

Q:「勾配天井の下はどのように生かしていますか?」

A:「斜めの部分の使い方は、川辺さんに考えてもらった。最初は3階がリビングだったが、広さがとれないので2階に移した。3階には床に段差をつけてもらって、区切り感を出している。お風呂場は狭くしても動き回ることはないので、その分、他をゆったり使える。」

Q:「全体の色合いや素材感は?」

A:「落ち着いた雰囲気にしたかったので、ちょっと濃いめの色にしたかった。フローリングも随分悩んだ。壁の色はシンプルに白。アクセントで一部分ブルーにしている。コンクリート打ち放しも良かったが、あえて色をつけてみた。階段の脇の壁は、質感として粗さを残した。何となく人のつくった感じを残したかった。」

Q:「実際にお暮しになってから気づいた点は?」

A:「計算していなかったが、緑道がまるでうちの庭。その向こうも植木屋で木にいろいろな鳥がやってくる。」


工夫Aキッチン

Q:「キッチンの作り方は?」

A:「普通にシンプル。棚は北側に集中させた。食器棚は、食器に合わせてすべて高さを調整してもらって入れた。エスプレッソマシンなどを置く場所も必要なので広めにとっている。子どもの様子を見ながら、料理や洗濯もできる。上から声もよく聴こえる。」

工夫BLDK


子供が好きなテラスでは、
メダカを飼って楽しんでいる

A:「インテリアでの工夫は?」

Q:「実は、住んでから家具は買っていない。本棚もつくりつけ。ベランダは、子どもが外に出て食べたい、というのでよく使う。汚しても大丈夫なのもいい。」


工夫C寝室

Q:「寝室の特長は?」

A:「引っ越して最初の夜、子どもと一緒に寝ながらお月見ができた。お団子とすすきも用意した。感動した。」「木枠がばっちり、すごく暖かい感じがする。(遮音性も高く)雨が降っているのも分からないくらい静か。」

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