こころをかたちに vol.4

「こんな暮らしをしたい」という思いは、どのようにインフィルに反映されるのでしょうか?
そんな様子を、あるコーポラティブハウスにお住まいの皆さんから、実際の空間に照らし合わせながら語っていただきました。
皆さんの住まいづくりのご参考になれば幸いです。

日常における非日常


  • キッチンの両脇には、風景を切り取る開口。木の雰囲気で整えられたリビング。


  • テラスからの光が注ぐリビング。一番奥の壁は杉板型枠で柔らかさを演出。


  • 「日常の中の非日常」のジャグジー風呂。天井仕上げは木調に。自然光がまぶしい。


  • ゆったりとした主寝室。今はお子様が小さいので一緒に寝ている。

きっかけ


玄関から望む和室。前の土地所有者である作家にちなみ、通称「十返の間」と呼んでいる。

Q:お住まいを持とうとされたきっかけは?

A:結婚がきっかけでした。自分はコーポラティブハウスを知らなかったが、主人は知っていて数社をチェックしていました。

Q:この御留山という場所に決められた理由は?

A:御留山に応募したのは、私の仕事場に近かったのもありました。目白で普通の金額では買えないような場所で、何度も見ました。最初はこの坂!?と思いましたが、エリアは気に入りました。都心、新宿や池袋も近くで便利ですし、高台で新宿の夜景も見える。御留山公園や野鳥の森、閑静な住宅街で緑も多いのも気に入りました。商店街がちょっと遠いのですが、(第一種住居専用地域で)住みよい街だからそうなのでしょう。

Q:実際にお暮しになってみて、御留山はいかがですか?

A:公園はよく行きます。週末子どもを連れて歩いていけます。おにぎりを持参して、春には坂下でお花見、池にはカモやホタルもいて楽しめます。坂はいいエクササイズになっています。


プラン

Q:住まいづくりの方針は?

A:ゆったりと暮らしたい、が基本でした。100u超ですが2LDK、最初は3LDKの案でしたが、広々ベッドルーム+広々リビング+ゆったりお風呂、でホテルライクに、和室は旅館風です。木目で揃えました。広いお風呂はジャグジーで掃除や水道代など気になりましたが、『日常における非日常が大事』というのが主人の考え方で、ホテルのスイートルームぐらいにしかないお風呂です。

Q:将来については?

A:子どもが大きくなれば、ウォークインクローゼットを使うでしょう。最初はプラン通りのライフスタイルで、家族形態が変わったらゆっくり手を付けます。(建築家の)川辺さんもコンクリートなら後で簡単に仕切れるとおっしゃるので、今は仕切りなく広々です。

ベランダ


リビングからテラスを望む。

Q:ベランダはいかがですか?

A:家に居ながら休日がゆったり過ごせます。ベランダがあるので、朝ご飯は娘と二人で食べたりします。外が良く見えます。空が広い。星、月食、日食も眺めて楽しめました。隣が保存樹林で鳥が来ます。休日の素晴らしさはありがたいです。風を受けられるから気持ちいい。


つくり


杉板本実型枠の壁面。

Q:ディテールについては?

A:細かいところは主人がぜんぶ決めました。木の温もりを持たせること。(コンクリート壁も)杉板本実型枠にこだわりました。(この土地に)前に住まわれていた作家へのオマージュとして、解体ででた板を和室の床の間に使いました。原稿や色紙も手に入れて、書斎の机のガラス板の下に飾っています。(建築家の)川辺さんにうまくコーディネートしてもらって、トントン拍子で進みました。


キッチン

Q:カウンターキッチンとダイニングテーブルが調和していますね。

A:自分は食洗機(ミーレ)があれば、というぐらい。キッチンを広く使いたいので、カウンターにして最初よりずっと広くなりました。作業するのに広いのはいいです。小物もすべて主人が選び、ハカリのベンツといわれる寺岡のハカリもあります。コーヒーメーカーはデロンギ。自分はキッチンの高さぐらいしか決めていないです。 (無垢材の)机はインターネットで買いました。椅子はこの家のために、デンマークから直輸入しました。ハンス・ウェグナーのザ・チェアだったかな。先に家具を決めて、家のコーディネートを決めました。ソファもこの家のためにこの家に住む前に手に入れました。主人は趣味がいいと自負していて、思い入れも多いです。自分が選ぶとダサくなると口をはさめません。

お風呂


ジャグジー風呂

Q:非日常の場所では?

A:ジャグジーで丸い浴槽です。洗い場が狭くなりました。主人はたまに泡を出しています。(自分も)休日の朝風呂ではジャグジーでゆっくりしています。お風呂も大きい窓から、風が気持ちよく入ります。空を見ながらお風呂に入るのはうれしいです。 主人もビールを持ち込んだりしていて、入ると長いです。もっと広くてもいいですね。


和室


和室の床は、解体前の建物の廃材を利用。前の土地所有者である作家へのオマージュ。

Q:下階は和室ですが、どんなコンセプトでしたか?

A:(前に住んでいた作家の)十返の間と呼んでいます。いまは客間で義理の母や自分の妹が泊まったりします。娘の節句のときには、お雛様を飾りました。ここの家具もハンス・ウェグナーのザ・ボウルです。長く使うものなので、(多少値が張りますが)良かったです。


コミュニティ

Q:集まって住むという意義は?

A:最初、コーポラティブハウスは大変かと思いましたが、みんな同じような価値観で、やはり住みやすいです。震災のときに飲み水の放射能汚染など気になりましたが、近所の人がいて分けてもらって心強かったです。子どもと二人きりで悶々としていると、ご近所のご家族がいらっしゃって気が晴れたり、ちょうど昔の長屋の感覚でしょうか、遠い親戚づきあいのようです。前に住んでいたマンションだと、隣の人の顔も名前も知らず会わないで暮らしていました。二年ぐらい一緒にプランした仲間同士、話もよくするけれど、べたべたはしないほどよい間柄です。家の中に入ると静かで隣の物音もしません、マンションとは違いますね。

Q:管理総会は?

A:ピアノを弾くのは8時まで、とかルールをみんなで決められます。新しく車を買ったから駐車場を使う、組合費はいくら、といった新しい話も一年に一回集まって決められます。この間は下の住戸の人が、地面が傾斜で使えないのでテラスにしたいけれど、と言う話でしたが、スムーズに話も工事も進んでいます。理事の家に集まりますが、六世帯なので大変ではないです。気軽に集まって相談できます。六という数がちょうどいい。

中庭

Q:共有の中庭はどんな役割になりますか?

A:(一家族が)アメリカ駐在になられて、お別れ会に花火をしました。ここで立ち話を二、三分、『どう、小学校?』といった話ですがマンションではありえないです。

Q:最後にご感想を一言

A:キッチンはもっと広々、バスももっと大きく、ぐらいでしょうか。主人の悩みは『家から出たくなくなった』です。


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